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頭痛外来

頭痛外来について

頭痛は日常にありふれた病気ですが、患者さまの日常生活に大きく影響を及ぼします。急に発症して命に関わるものから、長期にわたり生活に支障をきたすものなど様々な種類の頭痛があります。頭痛外来は以下の症状でお悩みの患者さまのための外来です。

  • 診断のついていない連日の頭痛がある
  • 以前から頭痛持ちだが頻度が増えてきた
  • 市販の頭痛薬を連日服用しているが改善がない
  • 頭痛により仕事や学校を休んでしまう

頭痛外来では頭痛専門医が問診、診察、画像検査などを組み合わせ、患者さまの病状に合わせた治療を考えて参ります。

頭痛の種類

頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛に分類されます。
一次性頭痛とは、頭痛以外に他の病気がない頭痛で片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。長年の頭痛持ちの方の大半が一次性頭痛です。
二次性頭痛とは、くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎などの他の病気により生じる頭痛を示します。

一次性頭痛について

片頭痛

主に頭の片側、時に両側に生じるズキンズキンと脈打つ強い頭痛です。吐き気や嘔吐を伴う事も多く、寝込んでしまう方も多くみられます。日常生活での軽度の動作でも頭痛が悪化することがあり生活に支障を来す点が特徴的です。
物音や匂い、光に対する過敏症状を来すことがあります。また視野の一部にギザギザとした光や見えない部分が前兆として出現したり、痺れや脱力が出現する方もいます。
片頭痛と診断された方でも、薬が合わなかったり、薬を飲む回数が多く、また薬の効き目が得られない方も多くいらっしゃいます。
治療はトリプタン製剤といわれる薬剤の効果が高く、予防薬として抗てんかん薬、抗うつ薬などを併用します。また2021年より新たな片頭痛予防薬として抗CGRP抗体製剤が発売され、非常に強い片頭痛発作抑制の効果を認めております。
現在本邦では「ガルカネズマブ:(商品名)エムガルティ®」「フレマネズマブ:(商品名)アジョビ®」「エレヌマブ:(商品名)アイモビーク®」の3種類が使用できます(当院ではフレマネズマブ:(商品名)アジョビ®の処方が可能です)。

緊張型頭痛

一次性頭痛の中では最も多く、疲れ、肩凝り、ストレス、睡眠不足などが原因で両側の頭を締め付けられるような痛みが出現するのが特徴です。
片頭痛と比較して生活に支障をきたすような強い頭痛は認めませんが、鎮痛薬を頻回に服用したり、薬の効き目が悪い場合は一度外来で相談ください。

群発頭痛

片側の目や側頭部にかけて、じっとしていられないほどの激しい痛みを伴う事が特徴的で、眼の充血や涙、鼻水などの自律神経症状を伴います。
男性に多く、1回あたりの頭痛の持続時間は30分〜数時間程度で1〜2か月の間、集中して頭痛を認めます。一般的な鎮痛薬は効果が乏しいことが多く、トリプタン製剤の自己注射を使ったり、抗てんかん薬や降圧薬を予防薬として用います。

二次性頭痛について

くも膜下出血

脳動脈瘤が破裂することにより生じ、今までに感じたことのないような突然の激しい頭痛を認めます。吐き気や嘔吐を伴い、重症の場合は意識を失い生命にかかわるため、早急に検査や手術が必要な病気です。

脳出血

脳の血管が切れ出血を起こします。くも膜下出血と同じく強い頭痛を突然生じ、意識障害や言語障害、麻痺症状などを伴います。早急な検査や降圧治療、場所や大きさによっては手術が必要な病気です。

脳腫瘍

腫瘍が頭蓋内で大きくなり、内部の圧が上昇すると頭痛を呈します。朝起きた時に頭痛を感じやすい点が特徴的です。腫瘍の場所により言語障害や麻痺症状などを生じます。手術が必要となる場合があります。

慢性硬膜下血腫

頭の外傷後1~3ヵ月程度の間で血液が徐々にたまる病気です。頭痛を感じることもありますが、認知症症状や麻痺症状、歩行障害で発見されることもあります。血種が大きい場合は手術が必要となります。

髄膜炎・脳炎

脳や脳脊髄液に細菌やウイルスが進入し感染することにより生じます。発熱や、強い頭痛、頸部痛、吐き気を伴います。抗生物質や抗ウイルス薬により治療します。

以上のような二次性頭痛は生命にかかわることがあります。特に以下のような症状を認めた場合は我慢せず、すぐに救急病院を受診してください。
必要な検査をおこない診断、適切な治療を行います。病状によっては脳神経外科医と連携をとり診療にあたります。

  • 今までに経験したことがないほどの強い頭痛
  • だんだんと強くなっていく頭痛
  • 意識が朦朧とする頭痛
  • 手足のしびれ、脱力を伴う頭痛
  • 高熱を伴う頭痛

その他の頭痛

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)

慢性的な頭痛を持つ方は連日のように鎮痛薬を服用され、薬剤の使用過多による頭痛を生じている可能性があります。
3ヵ月以上、月10〜15回以上の頻度で鎮痛薬を服用、また効果が切れると頭痛の増強がみられる場合は上記頭痛の可能性が高いと考えられます。
原因薬物の中止、薬物中止後に起こる頭痛(反跳頭痛)に対する予防薬投与を行います。鎮痛薬を服用する回数が多い場合や薬の効果が減少している場合は頭痛外来の受診をお勧めします。

診察について

初診・再診 毎週金曜 14:00〜16:30

お問い合わせ

045-921-6111(代表) 内科外来受付

医師紹介

木許 拓馬

専門分野 内科・脳神経内科
資格 日本内科学会認定内科医
日本神経学会神経内科専門医
日本頭痛学会頭痛専門医
日本認知症学会認知症専門医・指導医
主な学会活動 日本内科学会
日本神経学会
日本神経生理学会
日本頭痛学会
日本認知症学会
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