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アレルギー・リウマチ膠原病・感染症内科

アレルギー・リウマチ膠原病・感染症内科が対象とする主な病気や体の部位

アレルギー領域
気管支喘息・咳喘息・アトピー咳嗽、アナフィラキシー・食物アレルギー、反応性好酸球増多症、アレルギー性鼻炎・花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、など
リウマチ膠原病領域
古典的膠原病
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、結節性多発動脈炎、リウマチ熱
膠原病類縁疾患
混合性結合組織病、シェーグレン症候群、アレルギー性肉芽種性血管炎、ウェゲナー肉芽種症、高安動脈炎、側頭動脈炎、リウマチ性多発筋痛症、抗リン脂質抗体症候群、成人発症スティル病、強直性脊椎炎、感染性関節炎、ベーチェット病、サルコイドーシス、再発性多発軟骨炎
その他
  • IgG4関連全身性疾患、サルコイドーシス、などその他の臓器非特異的自己免疫性疾患や自己炎症性疾患など感染症領域
  • 尿路感染症や誤嚥性肺炎・市中肺炎、感染性胃腸炎や胆道系感染症、皮膚軟部組織感染症、インフルエンザウイルス感染症、新型コロナウイルス感染症などの一般感染症

膠原病の発見と略説

膠原病の「膠原」とは、体内の代表的な結合組織である膠原線維からきています。膠原線維はコラーゲン線維とも呼ばれ、「にかわ(膠)」の元としても知られています。

膠原病は、全身の複数の臓器に炎症が起こり臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称で、1942年にアメリカの病理学者ポール・クレンペラー博士が提唱した名称です。クレンペラー博士は、原因不明の病気でなくなった患者さんの病理標本を顕微鏡で眺めているうちに、これらの組織には共通して血管や結合組織に薄赤く染まる物質があることを発見しました。博士はこれをフィブリノイド変性とよび、このフィブリノイド変性は、膠原線維が変化したために起こるものと考えました。そしてこうした一連の原因不明の病気を膠原病と呼ぶことを提唱しました。
後にその原因は、免疫機能に異常が起きて自分自身の正常な細胞を攻撃する自己免疫疾患であると分かりました。

クレンペラー博士が発表された頃は膠原病に含まれるのは6疾病でしたが、その後11疾病がこの膠原病の概念に当てはまるとして、膠原病類縁疾患と呼ばれています。

初期の膠原病6疾病
  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 強皮症
  • 多発性筋炎
  • 結節性多発動脈炎
  • リウマチ熱
その後の膠原病類縁疾患11疾病
  • 混合性結合組織病
  • シェーグレン症候群
  • アレルギー性肉芽種性血管炎
  • ウェゲナー肉芽種症
  • 高安動脈炎
  • 側頭動脈炎
  • リウマチ性多発筋痛症
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 成人発症スティル病
  • 強直性脊椎炎
  • 感染性関節炎
  • ベーチェット病
  • サルコイドーシス
  • 再発性多発軟骨炎

膠原病の分類

膠原病は、臨床的には①リウマチ性疾患、②免疫学的には自己免疫疾患、③病理組織学的には結合組織疾患にそれぞれ分類されます。

①リウマチ性疾患

リウマチ性疾患とは、関節・骨・筋肉・靭帯・腱などの痛みやこわばりを発症する疾病の総称をいいます。「流れる」を意味するラテン語リューム(あるいはロイマ:rheuma)に由来しています。昔の欧州人は、痛みの原因となるものが体の中に流れていると考え、関節痛・筋肉痛を呈する病気をリウマチズム(rheumatism)と呼んだわけで、日本ではリウマチと名付けられました。

② 自己免疫疾患

自己免疫疾患とは、本来、細菌やウイルスといった病原体から身を守るために、これらを排除する「免疫」という仕組みがが、自分自身に向けて働き出してしまうために起こる病気です。関節リウマチではリウマトイド因子、全身性エリテマトーデスでは抗DNA抗体といったように、膠原病は病気特有の自己抗体が血液の中に出現するために、免疫学的には自己免疫疾患であると理解されています。

③膠原病

膠原病は、「体の中の臓器と臓器をつなぐ血管や結合組織に炎症がおこる」病気です。病理組織学的にみると、結合組織疾患ということができます。米国では膠原病のことを結合組織病connective tissue diseaseと呼んでいます。

アレルギー・リウマチ膠原病・感染症内科の診療内容・治療方針

ステロイド剤、免疫抑制剤、抗リウマチ薬、生物学的製剤、Jak阻害薬、大量ガンマグロブリン療法など。白血球除去療法、血漿交換といったアフェレシス療法は腎臓内科とも協働して治療にあたります。
整形外科医やリハビリテーションスタッフと内科医が協力をして、薬物療法だけでなく手術療法、リハビリ(理学療法)運動療法の併用等、患者様にとって最適な対応を提供いたします。

こんな症状の時は受診してください

「手指が腫れる・痛む」「力が入りにくい、だるい」「原因不明の発熱が続いている」「リウマチ・膠原病の数値が陽性」など膠原病が疑われる際や、膠原病でお困りの患者さんは、是非当施設へお気軽にご相談ください。
専門医師が患者さまのお悩みや疑問にお答えし、一人ひとりに適した治療をご提案いたします。

受診時のアドバイス

膠原病や膠原病類縁疾患は、原因不明の発熱、全身倦怠感、関節や筋肉の痛みをはじめとして非常に多くの症状が生じることがあり、診断までに時間を要することも少なくありません。発症早期に適切な診断ができるよう、専門医師による詳細な病歴聴取、身体診察に加え各種血液・尿検査やレントゲン・CT、MRI、関節超音波などを行ってまいります。
また、内科他科、整形外科、リハビリテーション科などの他診療科とも連携し、全身的な問題点に対して適切な医療を提供いたします。

アレルギー外来

人間の身体には、有害な細菌やウイルスなどを排除する免疫機能があります。
この免疫機構が本来ならば無害である食物や花粉などにまで過剰に反応して起こるのがアレルギー症状です。
アレルギー症状を起こす原因物質は”アレルゲン”と呼ばれます。アレルギー疾患は呼吸器・鼻・眼・皮膚・消化器など全身に症状が出る疾患です。

当院では、大学病院や地域基幹病院で豊富な臨床経験を積んだアレルギー学会専門医が、気管支喘息・咳喘息・アトピー咳嗽、アレルギー性鼻炎・花粉症、食物アレルギー・アナフィラキシー、など内科的なアレルギー疾患の診断・検査・治療・生活スタイルの提案を行なっております。
1人の患者さまに複数のアレルギー疾患を罹患していることも多いため、必要に応じて皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科などと連携して治療を行うこともあります。
当科では、難治性喘息(重症喘息)に対する生物学的製剤の導入、花粉症・食物アレルギー・アナフィラキシーに対するアレルゲン特異的IgE抗体検査による原因抗原同定後のアレルゲン免疫療法(皮下免疫療法・舌下免疫療法)やエピペン®の処方などのアレルギー診療を提供しています。

感染症領域

当科の医師はプライマリケア・内科一般について十分に修練を積んでおります。患者さんに起きてる複雑な問題を専門各科と協力して診療を提供して参ります。また、原因の分からない発熱、感染症の疑われる患者さん方などにも対応しています。
また、感染症を専門とする医師がワクチン接種に関する医療相談を実施しています。

当院で接種可能なワクチンはこちらのページをご参照下さい。

研修医のみなさまへ

リウマチ膠原病疾患は、多臓器にわたる全身的な病変が問題となることも多く、全身を総合的に把握して診断・治療を進めていきます。慢性疾患で若年者もおり結婚・妊娠・出産・育児など、また、老年期には介護・施設入所など、人生の節目に主治医として寄り添うことも多くやりがいがあります。患者さん一人ひとりの生活観や病気の状態に合わせた、全人的医療の視点で多職種とも協力して治療を行っています。リウマチ性疾患のスペシャリスト(専門医)は、ジェネラリスト(総合医)としての資質も十分備わっています。実地診療にあたる場合、非常に大きなアドバンテージです。
また、臨床免疫の観点からみると下記のように分類することもできます。

外因性抗原に対する 正常な免疫応答 感染症
外因性抗原に対する 過剰・異常な免疫応答 アレルギー
内因性抗原に対する 正常な免疫応答 腫瘍免疫
内因性抗原に対する 過剰・異常な免疫応答 自己免疫性疾患

当院の研修では臨床免疫を学ぶ際に、自己免疫性疾患のみならず、アナフィラキシーや成人喘息といったアレルギー診療や感染症診療に関しても研修可能です。
ご興味がある方は、短期研修、1日見学なども随時承りますので、お気軽にご連絡ください。

後期研修プログラムについて

医師紹介

小田井 剛(医長)

専門分野 リウマチ膠原病、骨粗鬆症、プライマリ・ケア、感染症、アレルギー
資格 医学博士
日本内科学会認定内科医
総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
リウマチ財団登録医
日本感染症学会指導医・専門医
インフェクションコンロトールドクター
日本プライマリケア学会認定医・認定指導医
日本骨粗鬆症学会認定医
日本アレルギー学会 アレルギー専門医
感染症学会感染症専門医

玉川 兼志

専門分野 リウマチ膠原病
主な学会活動 日本内科学会
日本リウマチ学会
認定・学位 日本内科学会 内科専門医
リウマチ専門医
BLSコース
ICLSコース
日本内科学会認定JMECC
日本内科学会認定JMECC指導者講習会
緩和ケア研修会
日本静脈経腸栄養学会TNTコース
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